
楽天市場の置き配とは?出店者向けの設定方法と活用ポイント
EC利用者のライフスタイルが多様化する中、置き配 への対応が注目されています。不在時でも商品を受け取れる置き配は、ユーザーにとっての利便性が高く、出店者にとっても再配達の削減やコスト低減につながるメリットがあります。
本記事では、楽天市場における置き配の仕組みから、出店者としての設定方法、メリット、注意点までを詳しく解説します。

置き配とは
置き配の概要
置き配とは、配送業者が 購入者の指定した場所(玄関前、宅配ボックス、ガスメーターボックスなど)に商品を置いて届ける 配送方法です。受取人が在宅していなくても荷物を受け取れるため、再配達の必要がなくなります。
Amazonでは以前から標準的に導入されている配送方法ですが、楽天市場でも対応が進んでいます。
置き配が求められる背景
置き配のニーズが高まっている背景には、以下の要因があります。
- 共働き世帯の増加: 日中に在宅できないユーザーが増えている
- 再配達問題: 物流業界全体で再配達率の削減が課題になっている
- ユーザーの利便性: 「受け取りのために在宅する」ストレスの解消
- 物流コストの削減: 再配達は配送業者にとって大きなコスト負担
国土交通省も再配達率の削減を推進しており、EC事業者にとって置き配対応は今後ますます重要になると見込まれます。
楽天市場での置き配の位置付け
楽天市場では、配送品質の向上施策の一環として置き配への対応が推進されています。最強配送ラベルの取得要件に直接含まれるものではありませんが、ユーザー体験の向上と再配達削減の観点から、対応が推奨されています。

置き配の設定手順
ステップ1: 配送業者との確認
置き配に対応するためには、まず 利用している配送業者が置き配サービスに対応しているか を確認する必要があります。
主要な配送業者の置き配対応状況は以下の通りです。
配送業者 | 置き配対応 | 備考 |
|---|---|---|
ヤマト運輸 | 対応 | EAZY(イージー)サービスとして提供 |
佐川急便 | 一部対応 | サービス拡大中 |
日本郵便 | 対応 | 置き配バッグ「OKIPPA」等とも連携 |
配送業者との契約内容を確認し、置き配サービスの利用条件や追加費用の有無を把握しておきましょう。
ステップ2: RMSでの配送設定
RMS(楽天店舗管理システム)で、置き配に関する配送設定を行います。
- RMSにログイン
- 「店舗設定」→「配送設定」 を開く
- 配送方法の設定で、置き配オプションを有効にする
- 置き配が可能な配送方法を選択する
- 設定を保存
ステップ3: 商品ページでの案内
購入者が置き配を選択できるよう、商品ページや注文フローで案内を追加します。
- 商品説明文に置き配対応の旨を記載
- 配送方法の選択肢として置き配を表示
- 置き配の注意事項(盗難リスク、天候による影響など)を明記
ステップ4: 運用フローの構築
置き配を導入したら、以下の運用フローを整備しましょう。
- 置き配指定の注文の識別: 受注処理時に置き配指定の注文を識別できるようにする
- 配送業者への指示: 出荷時に置き配の指示を正確に伝える
- 配達完了の確認: 配送業者から配達完了の通知を受け取り、必要に応じて購入者にも通知する
置き配のメリット
メリット1: 再配達率の削減
置き配の最大のメリットは 再配達の削減 です。再配達は配送コストの増加やユーザーの不満につながるため、これを減らすことは出店者・配送業者・購入者の三方にとってメリットがあります。
メリット2: ユーザー満足度の向上
「仕事から帰ったら玄関に届いていた」という体験は、ユーザーにとって非常に便利です。在宅時間を気にせず注文できるため、購入のハードルが下がり、コンバージョン率の向上が期待できます。
メリット3: 配送コストの削減
再配達が減ることで、配送業者のコスト削減につながり、長期的には配送料の交渉材料にもなり得ます。また、RSLを利用している場合は、再配達にかかる追加コストの削減にもつながります。
メリット4: 配送スピードの向上
不在による持ち戻りがなくなるため、「注文した翌日に確実に届く」という体験を提供しやすくなります。あす楽や最強配送ラベルとの相乗効果も期待できます。
メリット5: 環境負荷の軽減
再配達はCO2排出量の増加にもつながります。置き配による再配達削減は、環境負荷の軽減にも貢献します。SDGsやサステナビリティを重視する企業姿勢のアピールにもつながります。

置き配の注意点
注意点1: 盗難リスク
置き配の最大の懸念は 盗難リスク です。玄関前に荷物を置くと、第三者に持ち去られる可能性があります。
対策:
- 宅配ボックスの利用を推奨する
- 配達完了時の写真撮影を配送業者に依頼する
- 高額商品は置き配の対象外にする
- 購入者に置き配のリスクを事前に説明しておく
注意点2: 天候による影響
雨天時に屋外に荷物を置くと、商品が濡れてしまう可能性があります。
対策:
- 防水の梱包を施す
- 雨天時の置き配について注意事項を記載する
- 天候が悪い場合の代替対応(再配達への切り替えなど)を案内する
注意点3: 商品の種類による制限
以下のような商品は、置き配に適さない場合があります。
- 高額商品: 盗難リスクが高い
- 食品(特に要冷蔵・冷凍品): 品質劣化のリスクがある
- 精密機器: 衝撃や温度変化に弱い
- 医薬品: 法規制により対面での受け渡しが必要な場合がある
商品の特性に応じて、置き配の可否を判断しましょう。
注意点4: トラブル時の対応方針
置き配で商品が届かない、破損していたなどのトラブルが発生した場合の対応方針を事前に定めておく必要があります。
- 補償の範囲: 置き配での紛失・破損に対して補償するか
- 配送業者との責任分界点: どこまでが配送業者の責任で、どこからが店舗の負担か
- 購入者への連絡フロー: トラブル発生時の連絡先と対応手順
注意点5: 購入者への十分な説明
置き配を選択する際に、購入者が十分にリスクを理解したうえで選択できるよう、以下の情報を明記しましょう。
- 置き配の具体的な方法(どこに置かれるか)
- 盗難・破損時の補償条件
- 置き配をキャンセルして通常配送に変更する方法
置き配の活用ポイント
ポイント1: 置き配対応を訴求する
置き配に対応していることを商品ページやショップページで積極的にアピールしましょう。「置き配OK」という表示は、忙しいユーザーにとっての購入動機になります。
ポイント2: 宅配ボックス対応を明記する
マンションや一戸建ての宅配ボックスへの配達対応を明記すると、ユーザーの安心感が高まります。宅配ボックスは盗難リスクが低いため、置き配への抵抗感が少ないユーザーも多いです。
ポイント3: 配達完了通知を活用する
配達完了時にメールやアプリ通知でユーザーに知らせることで、長時間荷物が放置されるリスクを軽減できます。配送業者の通知機能を活用しましょう。
ポイント4: 梱包を工夫する
置き配では、荷物が屋外に一定時間置かれる可能性があります。以下の点を考慮した梱包を心がけましょう。
- 防水性: 雨天時でも商品が濡れない梱包
- 目立ちにくさ: ブランドロゴが大きく表示された箱は盗難リスクを高める場合がある
- 強度: 地面に直接置かれても商品が傷まない緩衝材の使用
ポイント5: RSLとの組み合わせ
RSL(楽天スーパーロジスティクス)を利用している場合、RSLの配送業者が置き配に対応しているかを確認し、対応可能であれば積極的に活用しましょう。RSLの配送品質と置き配の利便性を組み合わせることで、ユーザー体験をさらに向上させられます。

まとめ
置き配は、ユーザーの利便性を高めながら、再配達の削減や配送効率の向上を実現できる配送手段です。楽天市場の出店者として、置き配への対応を進めることで、競合との差別化と顧客満足度の向上を図りましょう。
置き配対応のポイント:
- 配送業者の置き配サービス対応状況を確認する
- RMSで適切に配送設定を行う
- 商品ページで置き配対応を案内し、注意事項も明記する
- 盗難・天候リスクへの対策を講じる
- 高額商品や食品など、置き配に適さない商品は対象外にする
配送の利便性を高めたら、次は 商品サムネイルの訴求力 を見直しましょう。どんなに配送が便利でも、商品がクリックされなければ売上にはつながりません。
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